推進の会について
【設立の経緯】
「やまなし自然再生推進の会」の原点は、「コンクリートに覆われた日本の風景を、本当にこのまま次世代に引き継いで良いのか」という強い課題意識にあります。
この問いを胸に、私たちは、治水・利水の名の下に進められた大規模開発と自然環境の断絶という日本の現状に直面しました。その中で、四国地方での自然再生プロジェクトを現地で見学する経験は、会の進むべき方向を決定づけました。
そこで目の当たりにしたのは、単なる自然保護でも、過去への回帰でもない、構造物と自然の「協調」という新たな可能性です。
既に完成し、固定化されたと見なされていた人工構造物(河川・森林関連施設)の側でも、人間の知恵と手を入れることによって、生命の循環を取り戻せるという確かな手応えを得ました。 この体験から、「まだ遅くない。これまでの開発を否定するのではなく、その上で真の自然再生を実現できる。これからが本番だ」という揺るぎない信念が生まれました。 この確信を山梨の豊かな自然と地域社会に還元すべく、2014年に「やまなし自然再生推進の会」を結成し、「自然再生」と「地域活性化」の両立を目指した本格的な活動を開始しました。

