推進の会について
やまなし自然再生推進の会の設立趣旨
当会は、大規模な開発や改修工事によって失われた河川や森林といった自然環境と、そこに暮らす人々の生活環境を再生することを目指しています。
治水や利水、あるいは社会基盤整備といった目的のために行われる工事は必要不可欠ですが、ただコンクリートで固めたり、効率を優先して画一的な開発を進めたりするのではなく、自然と調和した持続可能な方法があるはずです。
例えば、単調な三面コンクリートの川に大きな岩や植物を配置することで、生態系が回復し、風景に溶け込む自然な流れを生み出せます。また、荒廃した森林においては、単に植林するだけでなく、多様な植生を導入し、適正な管理を行うことで、水源涵養能力や生物多様性の回復を図ります。
私たちの目標
・「あたりまえの景色」の再生: 地域の住民の声に耳を傾け、「昔はこんな川だった」「こんな豊かな森だった」と懐かしく思えるような、自然本来の姿を取り戻します。
・次世代への継承: 子どもたちが川や森と触れ合い、自然の厳しさや優しさをリアルに学べる環境をつくります。表面的な親水エリアやレクリエーション施設ではなく、本物の自然からの学びを重視します。
自然が循環する社会づくりの第一歩として、住環境における真の癒しを感じられる地域づくりに貢献していきたいと考えています。
会長 本間吉隆

